ストレスと言うと一般的にストレス解消・発散と聞くと思います。
ただ残念なことに一般的にはストレスを解消することも発散することもできません。
まずストレスとは何かという定義も必要ですが、一般的にストレスとして認知されているものの多くは気分のことです。スポーツをして発散する、怒って発散するなど、これは気分に該当します。気分転換や気分の解消は可能ですが、ストレスは神経的な影響ですので、この影響をスポーツや怒りで解消することはできません。
スポーツや怒りで解消できるのは気分であり、神経的な負荷については軽減できないからです。もちろんスポーツや怒りによって、気分転換・発散することはできます。
つまり、普段一般的に解消されているものはストレスではなく、気分になります。
この問題点としては、気分が解消されるとストレスが解消されと思われることから、患者さん本人が自分の体に対して適切に向かい合う機会を失ってしまうことがあります。
体はそれまでの負荷を蓄積していますので、ストレスはもとより体の「様々な歪み」を解消しておかないと、後々影響が出やすいという面があります。
この代表例としては交通事故の後遺症です。
少しのストレスが溜まった程度では人間は大きく崩れませんが、スポーツや怒りで解消できるものは「気分」であることを知っておきましょう。
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